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二人のキセキの物語 MN

第10章 出逢いの二人10 ニノ



「そこにある台本の台詞を言いなさい」
「え・・・今、ですか?」

「そうだ」
「・・ハイ・・・」

裸で台本片手に台詞を言うのはとても恥ずかしかった

そこに書かれている文字を目で追い
自分では感情を込めて台詞を言っているつもりでも
どうしても 残った片手で身体を隠そうとしてしまう俺を
監督はいつものように容赦なく叱り飛ばす


「芝居に集中しろ!朗読しろって言ってんじゃねぇぞ!芝居をしろよ!」
「ハイッ!」




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