テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第10章 出逢いの二人10 ニノ



「いいか、和也。仕事の幅や人間の幅を広げる方法は
嫌いなことをやることだ
やりたいことは、25歳過ぎてからやれば良い。
それからでも遅くない」
「妬むより妬まれろ、自分が正しいと思ったら、
なにがなんでも突き進む強さを持て」
「だらしない生活を送るな。日常生活のたくさんの事が
芝居に表れてくるんだ」

折に触れ、心に残る言葉を投げてくれて
もっと芝居の事を勉強しろ、と
演劇史についての本を貸してくれたり 
直接レクチャーをくれたりする

そんな監督に、どうしてこんなに良くしてくれるんですか、
と 尋ねた事がある
それにどうして服を脱がなくちゃいけないのか


「私にとってお前はミューズのような存在なんだ」
「俺が・・ですか?」

「何度同じことを重ねても 服を脱ぐ時に見せる
お前の恥ずかしそうな表情や
時間が経つにつれ、私の話に夢中になって行く様子、
それから格段に進化していくお前の芝居。
そう言うものが私の心を強く揺さぶるんだ。
お前を見ていると 若い頃のように
情熱が迸るのを感じるよ」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ