二人のキセキの物語 MN
第15章 出逢いの二人15 潤くん
15-1
「さっきまで友達と呑んでたんだけどさ~
そう言えば 松潤んち すぐ近くだな、って思って。
駐車場見たら 車あったから来ちゃった」
玄関ドアを開けるなり いきなり話し出した雅紀が
足元を見て 不思議そうにする
「あれ、誰かお客さん?俺の知ってる人?」
「あぁ・・・ニノ・・・」
「え?ニノ?わーい、ニーノーーーーー、まーくんだよーーー♡」
「は?ちょっ、おい」
酔っぱらった雅紀が 俺の横をするっとすり抜けて
奥へ入って行く
蹴飛ばすように脱いだスニーカーを 揃えてから
慌てて追っかけたけど
その時にはもう、雅紀にぎゅうぎゅうハグされたニノが
倒れそうになるのを 必死で堪えてるところだった