二人のキセキの物語 MN
第16章 出逢いの二人16 ニノ
振り返って見ると
まーくんはチェシャ猫みたいなにやにや笑いを
顔に貼りつけてる
「違うって!俺は友達として ニノの体調を・・
おい、雅紀、その顔やめろ」
「友達なら当然だろ、お前にだってしょっちゅう飯食わしてやってんのに・・」
「それに友達なんだから、別に泊まりに行ったっていいだろ。あ・・勿論、ニノが良ければ・・・・だけど・・・」
誰も何にも言わないのに 潤くんは一人で語り続け
俺は、と言うと
その口から何度も出る「友達」と言う言葉を
密かに噛みしめていた
潤くんは 俺の事、友達と思ってくれてるんだね?
俺達・・・ もう 友達になってるんだね?