二人のキセキの物語 MN
第25章 親友の二人9 潤くん
「ニノ、美玲、どうかした?」
「あ、潤くん・・・えっと・・・」
「松本さん、あたし二宮さんに相談したいことがあるの。
ちょっとだけだから寄り道しても良いでしょ?」
「え?ダメだよ、もう未成年は帰らなくちゃ。
それに二人きりだなんて
どこで誰が見てるかわからないからな」
「うん、そうだよね。ほら、美玲ちゃん。話なら明日現場で聴くから、ね」
「え~・・・じゃあ二人きりになれる時間作ってくださいね」
わかったわかった、と 美玲を宥め
同方向の女の子と一緒にタクシーに乗せて
「これでお願いします」と運転手さんに万札を渡す
「まっすぐ帰るんだぞ」
まるで保護者だな、とため息を吐きながら
今度は男連中を乗せる為にタクシーを捕まえた