
二人のキセキの物語 MN
第3章 出逢いの二人3 潤くん
3-2
雅紀と二人 店に入ると ニノはまだ来てなかった
ここは 2階が個室になっていて
一般の人とは完全に隔離されてるからよく使うんだけど
店の間口は狭くて 隠れ家的だからちょっと分かり難いかも
今ついたよ、と連絡し、迷うようなら迎えに行くから と付け加えると
5分ほどして ニノから返信
≪ 大丈夫だと思う、もうすぐ着くよ ≫
隣で雅紀がソワソワし始める
「うわ~、ホントにニノと会えるのかぁ・・・ね、ニノってどんな感じ?」
「どんな、って・・・そうだなぁ、映像で見るより小柄な印象、一見とっつきにくい感じだったけど話してみたら意外と気さくだった」
“ その後のやり取りは ちょっと凹む程に素っ気ないけどな・・・ ”
言いたくない言葉は呑みこんで、さも仲良くしてます、みたいな顔をする
「初めて会った日にLINE交換してるんだもんね、いいなぁ・・・
俺もニノと連絡先交換してもらおう」
「・・・・・・」
