二人のキセキの物語 MN
第3章 出逢いの二人3 潤くん
それにしても、こんな風に考えちゃうなんて
きっと俺は酔っぱらってるんだ
今日はちょっと呑み過ぎてるもんな
そうだよ、
さっきからぼーっと見惚れてしまうのは そのせいだ
俺は悪くない
俺はおかしくなんかないぞ
俺が自分を納得させてる横で
相変わらず雅紀はあーだこーだとニノに話しかけ、
どうやら連絡先の交換を持ちかけたみたいだ
二人でスマホを突き合わせてるとこを見ながら
(すげー話が弾んでるじゃん・・・)
なんて 羨ましくなってる自分を誤魔化すように
一人 ワインをがぶ飲みする俺は
きっとカリスマモデルの片鱗もない、
ただのカッコ悪いヘタレだろうな