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二人のキセキの物語 MN

第34章 クリスマスの二人6 ニノ



それなのに
潤くんは俺の腕を離さないまま
パーキングへと歩き続け
ご丁寧にも、例の高級外車のドアを開けてくれる

「どーぞ」

ここまでしてもらって
ごねるのも大人気ないから 

「あ、ありがと・・・」

座ってはみたけど

初めての 潤くんの車の助手席
クリスマスイブの夜のドライブ

本来 浮かれるようなシチュで
うっとりするほど座り心地が良い筈のレザーのシート

それが 今の俺には何とも居心地が悪い





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