二人のキセキの物語 MN
第35章 クリスマスの二人7 潤くん
7-3
漸くニノのマンションに着いた時には
もうかなり雪が降り積もり
駐車場に車を入れる時も 軽くスリップしながら切り返した
これ、マジ ヤバいかも
このまま運転するのは事故まっしぐらパターンだ
えーと・・・確か雅紀の車は四駆だったはず
だったら 俺のエスカレードより数段マシだろう
呑んでさえいなかったら迎えに来てもらえるかも
その間はどっかそこら辺のカフェで時間潰せば・・・
と、考えていると
「潤くん」
「ん?」
「今日・・ありがと」
漸く ニノが口をきいてくれた