二人のキセキの物語 MN
第36章 クリスマスの二人8 ニノ
「おっそいよ!もしかして二人お取込み中だった?・・だったら出直すけど」
「・・・ごめん・・ちょっと、えーと ・・・寝室の方に居たから・・・」
「えっ?し・ん・し・つ?」
「あ・・、えっ?いやいやいや・・そんな、そんなんじゃなくて
えーとえーとちょっと探し物・・・あの、昔の映画のパンフを 潤くんに見せようと思って・・・」
ホントにーーー?って、疑いの目を向け
顔いっぱいでニヤニヤしながら俺を見るまーくん
「ち、ちがっ・・・ね?潤くん?」
「あぁ・・・雅紀が期待してるような事は何一つ無いから」
ため息を吐きながら潤くんが呆れた顔をする
だけど その声が固い、と思うのは
俺の気のせい?
さっきの空気が特別だった、と思うのは俺の自惚れ?
何でだろ、俺ちょっと泣きたい程に
哀しくなってるかも