テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第36章 クリスマスの二人8 ニノ


8-3

「ところで、その大荷物は・・・」

まーくんは両脇に1個ずつ
大きな丸い包みを抱えてて


「あ、コレ?寝袋」
「「寝袋・・?」」

俺と潤くんの声が ぴったり重なった


「俺もまだノーマルタイヤだからさぁ
四駆とは言えここまで来るのがやっとで。今日は帰るのは無理だから
泊めてもらおうと思って 寝袋二つ持って来たの」
「・・・そう言えばお前 ちょっと前 キャンプにハマってたっけ・・・
だけど、そんなら無理して来なくて良かったのに。お前が来れないなら俺はタクシーで帰るつもりで・・」


潤くんが喋ってる途中で
まーくんはちっちっち、と人差し指を振る

「いやいや、松本クン。今日は何の日?って話だよ」
「今日は・・・クリスマスイブ・・・」

「と?」
「・・・お前の誕生日」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ