二人のキセキの物語 MN
第38章 始まりの二人1 潤くん
1-1
「じゃあ・・・」
素直な気持ちで告白したのはいいけど
俺の勇気はそこまでだった
その後は ニノの返事を待つのは勿論
ニノがどんな表情をしてるのか、
伺うことすら出来ずに一目散に敵前逃亡
雪で滑りそうになりながら 駐車場から車を出し
家まで急ぐ
こんなのは 勇者にあるまじき行動だけど
ハッキリ言ってそれどころじゃない
ハンドルをぐっと握りながら
頭の中は
言っちゃった・・・
言っちゃったよ・・・
言っちゃったよぉぉ・・・
のエンドレスリピートだった