二人のキセキの物語 MN
第38章 始まりの二人1 潤くん
俺の言葉は
俺の気持ちは
結局 ニノに届かなかったのかな
ニノも俺の事を好き・・だなんて
俺の勝手な思い込みに過ぎなかったのかな
だとしたら 俺・・・
「ストップ!松本君、もっと集中して」
みさ先生の声がレッスン室に響き
ハッと 現実に引き戻される
「あ・・ハイ・・・スミマセン」
人気が高くて予約とるのが大変なみさ先生に
やっとレッスンしてもらえてる、っていうのに
ボーっとしたまま ボイトレを受けてたせいで
全然身が入らない
こんなんじゃダメだ、と背筋を伸ばす
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