二人のキセキの物語 MN
第39章 始まりの二人2 ニノ
俺がこんなコト言うなんて想像もしてなかったんだろうな
真っ赤になって 完全に言葉を失ってるソイツに
さっきのお返し、とばかりに にっこりほほ笑みかけ
「じゃあ、俺はこれで」
バタンと玄関ドアを閉めた
ドアを閉める寸前に
「遅くなって悪い・・これ・・あ、あれ?ニノは?」
なんて声が聞こえたけど
振り向かずに廊下を歩く
何かに追われるみたいにずんずんずんずん歩いて
エレベーターの前まで来て
頭を抱えしゃがみこんだ
「やっちゃった・・・」
俺ってバカだ・・・