
二人のキセキの物語 MN
第40章 始まりの二人3 潤くん
3-2
顕嵐を駅まで送って そのままニノのマンションまで車を飛ばした
急げば 電車で帰るニノより先に着けるはずだ
俺の車に気づいたニノが どこかへ行ってしまう恐れもあるから
車は少し離れたコインパーキングに停めて
マンションのエントランスの中、
物陰に隠れてニノを待っていると 10分ほどでニノが現れた
逃げられない様に ギリギリまで待ち
「ニノ」
声をかけると 目に見えてギクッとし、
強張った顔で俺を見る
「・・潤く・・どう、して・・・」
