二人のキセキの物語 MN
第6章 出逢いの二人6 ニノ
6-2
それから1週間後
俺と相葉さんは 駅から歩いて5分のラーメン屋に居た
「ここです、小さい店だけど安くて旨いんですよ」
「裏通りの雑居ビル地下にあるなんて、ちょっと知る人ぞ知るって感じでいいね」
「はい、今は何でもネットで拡散されちゃうんで 土日は行列も出来たりしますけど
平日はまだそれほどでもないって感じです」
「う~ん・・・まだダメ?」
「え?何がですか?」
「ほら、この前俺言ったでしょ。敬語もやめて欲しいし、呼び方も“まーくん”って呼んで欲しいって」
「あ・・・。でも、やっぱり・・・」
「俺達、友達でしょ?堅苦しいのはやめようよ」
「友達・・・?」
「あれ?俺はそのつもりだったけど?」