
二人のキセキの物語 MN
第60章 背中合わせの二人6 潤
「潤、頑張ってるみたいね、監督からお褒めの言葉を頂いてるわよ」
「マジ?嬉しいなぁ・・・」
舞台の稽古が始まって 数週間
だんだん形になって来たある日
副社長が陣中見舞いと称して 稽古を見に来てくれた
「二宮くんも 向こうで評判いいみたいで安心したわ」
「・・そうなんだ」
「彼とは連絡取ってる?」
「時々。でも カ・・、ニノは自分の事ほとんど話さないから」
「スタッフやキャストとも打ち解けてきたみたいで
昨日、“ 活動の拠点をアメリカへ移す気はないか、
その場合のマネジメントは是非ウチでやらせてほしい ”
って 向こうの事務所から要請があったの」
「・・・・・・へぇ・・・すごいね」
