
二人のキセキの物語 MN
第60章 背中合わせの二人6 潤
副社長の言葉に 内心ドキンとしたけど
そこは俺も 演技者の端くれ
友達の活躍を喜ぶ笑顔を見せておく
けど、
「ウチの事務所から国際的な俳優が生まれるなんて、嬉しいわぁ、
早速プロフィールも書き直して貰わないとね」
「え・・・でもまだ ニノが承諾したわけじゃないよね?」
「何言ってるの潤、断る理由がどこにあるの?」
「・・・・・・」
「ハリウッドからのお誘いだなんて 俳優にとってこの上なく名誉な事でしょう?」
「そう・・かも」
「そうなのよ、潤も俳優の仕事に重きを置くつもりなら
二宮くんと肩を並べられる俳優になれるように頑張ってね」
「うん・・そうだね」
