
二人のキセキの物語 MN
第64章 背中合わせの二人10 潤
10-3
そうこうするうちに ついに千秋楽の日がやって来た
朝から緊張がハンパ無い
とうとう カズからの連絡はないままだった
副社長も渡米したまま帰って来てないそうだし
これはいよいよ 向こうでの新生活についての準備も
始めてるって事なのか?
「仕方ないな・・・」
未練たらしく最後にもう一度スマホを開き
何のメッセージも無い事を確認
こんな事ばかりしてたらダメだ
気が散るから今日はもう最後までスマホを見ないぞ、
と 決め、 電源を切ってから迎えの車に乗った
