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二人のキセキの物語 MN

第64章 背中合わせの二人10 潤



ご機嫌で、小さく鼻歌なんか歌いつつ歩いてたけど
マンションが目の前に近づいて来ると
結局カズは来てくれなかったなぁ・・と
寂しさがぶり返した

はぁ・・っとため息を吐きながら
エントランスに差し掛かった時
植え込みの陰でがさがさっと音がして
誰かが俺の前に立ちはだかった


「うわっ・・」


ご、強盗?

咄嗟に身構えた俺の目に映ったのは




「カズ!?」
「おかえり、潤」



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