
二人のキセキの物語 MN
第65章 背中合わせの二人11 潤
「俺ね、LAでいつも星空を見上げては、
この空が潤のところまで続いてるんだなぁって思ってた」
「あ、俺も。昼間の太陽も同じものを見てるのに、
何故か繋がってる、続いてるって感じるのは
夜の空の方なんだよなぁ」
「うん、実際には同時刻には同じものを見てないんだけどね。
でも、さっき星を見てて・・・今やっと 潤と同じ空を見上げられるんだなぁ、って思ったよ」
そう言って 道路の向かい、小さな公園の入り口まで二人して歩き
「あ、シーソー」
「あ、ぎっこんばったん」
カズと俺 二人同時に同じ遊具を指さした
