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Living with Simone アイツと暮らせば

第7章 トイレットペーパー

以前の様にミカの家に出入りする様になったアイツ。家事はやらねーわ,部屋は散らかすわで、ミカにメリット皆無。

そんでね
アイツの入った後のトイレは、決まってトイレットペーパーが無いの。

「ちょっと!補充ぐらいしてくれても良いでしょう?」

カウチに寝そべってご飯が出来るまでテレビを観るアイツ。

「だってまだ残ってんだろ?」

そうなの,アイツ自分で変えるのが嫌だからほんのひと巻き程残しておくの。ほんといやらしいでしょう?

「貴様…良い加減にせーよ?ここにいる以上は、それぐらいやれ!トイレットペーパーは、少なくなったら、おめぇが換えるんだ。この糞ボケがぁ!」

「あーもう うるさいなぁ ブス。」

「いいか?今度やったら酷い目に合わせるからな?次は無い。」

もうね、何度言ってもダメなのよ。アイツより猫にお手を教える方が、楽だわホント。

棚にいつも買い置きがあるんですよ?それなのに面倒臭さがってやりゃしない。

お陰で自分の家なのに、トイレに入って直ぐに毎回ペーパーがあるかどうかを確認する癖が付きましたよ。

トイレットペーパーに限らず,アイツと長く居ると(何度も言うが,好きで居させてるわけじゃない)些細な事で毎日心理戦が繰り返される訳で、もうねガツーーーンと痛い目に合わせないとダメなんですね。そんじょそこらの政治家さんより有言実行のミカですからね。

…やると言ったらやるんだぞ?

こっちの子供なんかはね、悪い事すると,壁に顔向けて立たされるんですよ。
のび太が廊下に立たされてるアレの壁を向いてるVer.をご想像下さい。

2-3歳児のク●ガキ様がいらっしゃるご家庭では良く見られる光景ですね。

所謂「タイムアウト」ってヤツですね。

多分アイツは躾けて貰えなかったんでしょうね。

「言ったからな。今度やったらタタじゃ済まさねー!」

「うるせぇなぁ。わかったから黙れよブス。」

大抵ここまで言われたら、家から叩き出すって事にミカは決めたんです。

「はいはい…悪い言葉使ったから今日のご飯無しね〜Fetch〜!」

まぁね言っても帰らないから、携帯や鍵を前庭にぶん投げる。

「ふざけんなビッチ!」

ええ 奴が取りに行きますね?玄関の鍵を閉めました、裏口も閉めます。アラームセットします。無理やり開けようとすると,警報が鳴ってアイツ大好きなポリスが来る。

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