無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

アイツが暫く家に来なかった。
まぁそれはそれで嬉しいんだけど、
全く連絡が途絶えるのも
おかしなもんで、気になるのよ。

「そう言えばアイツ、パーティーに来てないけど元気？」
「見かけんけどどーしたんだろうね？」

最早、皆に迷惑をかける事が
ルーチン業務になってる様な奴。

逆に放置しとくと
デカイ何かをやらかすんじゃないかと
アイツ周囲の人間には緊張が走る訳で。

結論…大人し過ぎても逆に迷惑。

そう言いつつも
皆んな関わりたくない訳ですよ、
様子を見に行けと皆に言われる訳ですよ。

まぁまた面白い事に巻き込まれてたら、
その時はきちんと報告してよね的な。
全力で他人事を満喫したいのよ。

ヤツが姿を消してから2週間経過。

もしかして孤独死？

ミカとアレックスが安否確認へいくことになった。。

「マジで腐乱死体とかになってたら、
全員にメールで写真撮って送信してやる！」

アレックスが意気込んでたが、
腐乱死体って物凄く臭いよ？
吐き気したり目がアンモニアで痛くなったり、
目眩がする程すごいらしいよ？って。
ええ、ミカもそんなの見た事無いですがね、

ポリスがそれはそれは"エモい臭気"だと。
あ…言ってなかったケド、アレックスも実はド変態で、
臭いフェチなのよ。そう臭いの大好き。

変態多しと言えど、
腐乱死体の臭いを嗅いでみたいとか思う、ヤツは
マイノリティじゃねーのかって思いますね。

ああ…また脱線しちゃったよ。

先にどちらが家に入るかで玄関で揉めましてね、

「レディーファーストだ。」

とかアレックスは言いやがるんですよ。

ちょ…待てよ…とキムタクさんも激昂ですよ。

「こんな時だけズルい！
私のこと女扱いしないじゃん！普段。」

そんなやり取りをしてたんですが、
まぁ侍の国から来た漢気溢れるミカは頑張った。