
子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第8章 本当に好きな人
ぎゅっと抱きしめられて、苦しくて、誠也さんの胸の中でもがいた。
「……誠也さん…っ、苦しい…っ」
胸の中で誠也さんの胸を、一生懸命に叩くと、それに気付いて、すぐに体を離される。
「ごめん……、ああ、もう…可愛い、潰しちゃうとこだったね?」
はぁはぁ、酸素を吸い込むあたしを見て、ふっと笑う誠也さん、
……なんだか可愛い笑顔。
それから急に抱き上げられて、小さく悲鳴を上げて、お姫様抱っこされてしまう。
あたしの体が小さいからか、誠也さんにけっこう抱えられてる気がする。
そういえばイルカショーの時も、子供みたいに抱っこされて、
座らされたような…。
ベッドルームに連れて行かれて、誠也さんの大きなキングサイズのベッドの上に、
そっと寝かされて、誠也さんの体がゆっくりと、あたしの体に覆い被さり、
お互いの体がベッドに沈み込んだ。
