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子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます

第3章 頭の中から離れない




業務になりパソコンを朝から操作し続ける、営業部に配布する書類を持ち、

それ以外にも開発部に配布する書類も一緒にまとめて、

エレベーターに乗ると、誠也さんの姿を見つけた。

他の社員が何人かいる中で、誠也さんの隣に並ぶ。

資料と書類を持つ誠也さん、片手に持ち、あたしの手をさりげなく繋ぐ。

片手に書類を持つあたし、ぴくん、体が震えた。

手を繋いでいるだけなのに、じわりと疼く下半身、

今朝まで抱き合った熱を思い出してしまう。

それなのに、あたしの手に触れる指が、妙にやらしくて、

艶やかな視線とぶつかり、体が勝手に疼いてしまう。

……この指で狂わされて、イかされて、何度も快感の熱を与えられて、

じわりとした熱があそこに溜まり、エレベーターの止まる音に、

慌ててデザイン開発部の階だと気付いて下りて行く。

ちらりとエレベーターを振り返って、手を伸ばす誠也さんの姿がちらりと見えて、

エレベーターの扉が閉まった。

……やばい、誠也さんに抱かれたいと、思ってしまうなんて……。

下半身が疼いて堪らない、誠也さんとのエッチを生々しく思い出して、

あそこが熱くて堪らない、

あたしの体……どうしちゃったんだろう。


開発部の書類を配り、エレベーターに乗り、営業部に書類を配る。

涼くんの姿がなく、何となくほっとして、熱いため息をついた。

「……よお、愛莉」

後ろから、背中に触れられて、

「ひゃっ…あっ、涼くん?」

敏感に震えてしまう体に、自分でも驚いた。

あたしの背中になぞるように触れられたと、思ってしまったけど、

振り返る、涼くんの顔は、いつも通り涼しげで、心配そうに揺れる、

切れ長の瞳にどきりとする。

咄嗟に変な声が出てしまった、敏感に反応する体、体温が熱くて堪らない。

「書類まとめてもう、持って来てくれたのか?仕事早いな?デザイン開発課も感心してたぞ?美大出身なら、そっちに配属されてもおかしくなかったのにな?」

正直に言うと、デザイン開発課に希望してたのに、

大した経験もなく、いきなり総務課の配属で驚いたんだった。

普通はベテラン、経験者が配属されるのに。

遠い親戚が社長で、涼くんの後押しのお陰で入社出来たけど、

デザイン開発課じゃなくて、正直がっかりしたんだ。

「でも、総務課の仕事ももう慣れちゃったから」

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