子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第4章 熱くなる体
はじめてがあんな感じだったから、だから、あたしの体……おかしいのかな?
「森下ちゃん?真木部長とは…どんな感じなの?」
注文をして、生ビールで乾杯する。
ビールを少し飲んで、藤原さんは半分くらい飲んでから、そう聞かれた。
どんな…って。
色々思い出して、赤面してしまった。
「ん~?森下ちゃん?その顔は、ひょっとして…真木部長って、溺愛してそうだよね?」
「…で、溺愛っ?」
「だって森下ちゃんを見る目がもう、甘~いもん、最近ますますそう感じるし、いいな~」
ぐびぐびビールを飲む藤原さん。
お酒は強いって知ってるけど、ペース早いな……。
思い切って顔を上げて、藤原さんに小声で聞いてみる。
「…あ、あのね?みんな普通はその…何回くらい、するのかなぁって、思って……っ」
恥ずかしくて、しどろもどろになり、
藤原さんは、ビールをテーブルに置いて、少し吹きこぼした。
「……はあっ?」
おしぼりでテーブルを拭いて、頭を何度も下げる。
「あっ…ごめん…っ、忘れて…っ?」
テーブルを拭きながら、恥ずかしくて顔が上げれない。
「う、う~ん…本人を知ってるから、なんか生々しいけど……、さ、3回くらいかな?」
腕を組んで考え込む藤原さん。
美人でスレンダーで、社内でも男性社員に良く声を掛けられてて、
ピシャリとあしらってる。
憧れの藤原先輩なら、色々知ってるんだろうと思ったんだ。
「……3回?一晩ですか?……昼と夜も合わせたら?」
「…ろ、6回くらい…かな?」
「……」
「……っ」
……じゃあ、普通…なのかな?
「付き合いはじめだと…そんなもんじゃないのかな~と…あたしも最近付き合ってる人、いないし…っ」
アハハ~
笑ってる藤原さんは、なんとなくひきつってるように見えた。
焼き鳥が来て、二人で食べて、その後は他愛のない話をして、
明日も仕事だからと、早々に帰ることにしたんだ。