テキストサイズ

子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます

第4章 熱くなる体




食事を終えて、まだ少し時間があるからと、誠也さんと個室の休憩室に入った。

自動販売機で、誠也さんにカフェオレを買って貰い、

誠也さんはブラックの缶コーヒーを持っている。

個室の休憩室は社内にいくつもある。

みんな自由に出入りするし、普段はどこもいっぱいなんだけど、

珍しく一室空いていて、他に誰もいなかった。


迷いない足取りで、真っ直ぐにそこに連れられて、

ベンチのような長椅子に二人で並んで座る。


座った瞬間にぎゅっと抱きしめられて、広い胸にすっぽりと包まれた。

「誠也さん…誰か来たら、困ります…っ」

じたばたと胸の中でもがくのに、抱きしめたまま、深い深呼吸をしている。

「暫く誰も来ない、面談があると、人払いしてあるからね?」

「それって…職件乱用…?」

「面談には違いないだろう?こうでもしないと…愛莉を充電できない……」

胸元のボタンを外されて、首筋にキスをされた。

「んん…っ、誠也さん…っ」

こんなとこ、誰かに見られたら……、

休憩室は鍵がついてないし、人払いしてると言っても、

どれだけの人にそんなこと言ってあるのか、不確かだし、

普段は出入りが激しいのに……っ、

すっかり服がほとんどはだけてしまい、ブラジャーまで外されて、

あたしの胸を食べるように口に含まれる。

ちゅうぅぅぅ、

「……ダメ…っ、誠也さん…っ、あっ…っ」

誠也さんの膝に体を乗せられて、よりにもよって、あたしの体が入り口から、

正面を向かされて、後ろから胸を揉まれて、

首筋に舌が這う。

やっぱり意地悪だ……。

甘い声を上げて、ゾクゾクする快感に、涙で瞳が潤んだ。


その時だ。

ガラッ!


勢い良く、ドアの開く音がして、

恐れていた、最悪の状況、

あたしの体はほぼ裸で、入り口から真正面を向いてて、

誠也さんの膝に乗るあたし、

入り口から入って来た人と、まともに対面して、

その人は一瞬固まったように、あたしの姿を見た。

誠也さんはあたしの姿で見えない。

「……涼くん……?」

その名前を口にして、ハッとして、服で体を隠した。

涼くんは、ハッとしたような顔をして、鋭い視線で睨まれた。


……バンッ!

激しい音を響かせて、休憩室のドアが閉まり、涼くんの走る足音がした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ