子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第4章 熱くなる体
「あんたは変なこと言わないの」
ニヤリと笑う野上くんを、ぴしゃりと注意する藤原さん。
本当に美男と美女のカップルで、回りはため息をつくのに。
誠也さんがあたしの髪を撫でる度に、周りの視線が痛い。
久し振りに至近距離で、誠也さんを見るような気がする。
相変わらずの美形。
甘い視線。
艶やかな色気に当てられて、また、切なくなってしまう。
「ちょっと見つめ合わないで、真木部長もいい加減に食べて下さいよ?」
藤原さんが、わざとらしく咳払いをする。
「俺は見てるだけで、お腹いっぱいになるんだけどな?ハンバーグも食べるかい?」
ハンバーグを口に入れられそうになり、赤くなって慌てて首を振る。
「そんなに食べきれません…っ」
寂しそうな表情になる誠也さん、がっかりした様子に胸がキュンとなる。
「これ以上、太りたくないんで…っ」
「君は充分細いよ?なんならもっと、肉づきが良くなっても、俺は全く構わない、むしろ大歓迎だ」
「部長それ、セクハラ、社内ではちょっと…」
さすがの野上くんも、誠也さんのやらしい発言に注意する。
その後も誠也さんのスキンシップは続き、藤原さんと野上くんに注意されて、
ドキドキしながら食事をしたんだ。