子供じゃない…上司に大人にされ溺愛されてます
第4章 熱くなる体
藤原凛花side
ランチを食べ終わり、真木部長と森下ちゃんは、個室の休憩室に入って行く。
それをぼんやり見ていたら、
野上に後ろから抱きしめられた。
「真木部長は諦めて、俺にしろよ……」
「……?」
真木部長は誰もが憧れる、尊敬する上司で、好きな訳じゃない。
振り返ると、切なそうな表情の野上に、真っ直ぐに見つめられた。
誰もいない休憩室の廊下で、
いきなり奪うように、唇が重なる。
なんか勘違いしている……?
そう思ったけど、野上があまりに真剣だから、流されるままキスをして、
幸せを噛みしめたんだ。