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『ま゜』

第9章 脱出

 ドラゴンキング攻撃のために、水戸さんが吐き出した病原菌。

 なぜか、コンピューターウイルスと化し、ゲームの神が操るゲームのシステムを狂わせてしまった。

「どうすんの……こうなったら、知人でコンピューターに詳しい人、呼ぶしかないわね」

“待て、人間にこの世界のコンピューターが、直せるものか” 

「て、言うか、誰が作ったのよ、このシステム」

“それは、私だ。だが、修復する技術はもってない”

「それだったら、あんたしかいないでしょっ!! 第一、私はこの部屋から突然向こうの世界に入ったりしてるのよ。そんな能力使えるなら、なんとかなるでしょ!」

“この部屋って、この部屋に来たのは、お主は初めてじゃろうが”

「なぜ?」

“私は、ずっとここにおる。お主が入ったのは、1から5まである、部屋のうちの1つじゃ”

「部屋あるの?」

 ゲームの神は、顔を歪める。

“あるには、あるが……”

「たしか、私は、画面を触って、水戸さんがいるゲームの世界に入ったのよ……入ることが出来るなら出ることも出来るでしょ……」

“……”

 ゲームの神は口を閉じてしまう。

 音子はマイクを、持った。

「メカ水戸さん、満月ポンを1枚だして」

 画面の中で、メカ水戸さんは菓子の袋を開け、1枚取り出した。

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