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『ま゜』

第2章 魔界街

 なぜだろう……水戸さんは、それを見て他人のような気がしなかった。

「おのれ、出たな魔物がぁーー!!」

 裸の男が、それらにヤリを投げつけながら、前進してくる。

 あのままだと、自分もやられると、水戸さんも前進する。だが、ある程度距離を保ったままだと、ヤリは途中で消えることがわかった。

 目の前には階段。どうやら、これを上がらなければいけないようだ。

 上を向いて、階段を上がる。

『ゎ!?』

 天井から、羽根がはえた、真っ赤な三頭身の、魔物が降ってきた。

 襲われる……と思いきや、それは、男に迫っている。

 男はジャンブしながら、ヤリを投げるが、1発2発では倒れなかった。

『は^し*ぶ*く-ろ`の゜つ`ま*よ*う"じ゜(あ、危ない!)』

 その真っ赤な魔物が男に触れた瞬間、カラカラカラという音と同時に骨と化した。
 

 数秒後……

「ready」という文字を頭の上に出し、男が復活した。なぜか、全身が鎧で被われている。

「よし、ここから出直しか」

『ど^ら"ご.ん*ぼーる゜(え、不死身?)』

 水戸さんは、恐る恐る男に近寄った。

 男は身構える。

「おのれ、モンスター!! まだ、そこにいたか!!」

 水戸さんは、急いで携帯電話を出し、文字を打つ。
 

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