『ま゜』
第9章 脱出
水戸さんは携帯電話に文字を打った。
《この神様、言ってることが全然違う。私のふざけた性格が空間に歪みを与えたとか、もう、なん百年も生きてるとか》
音子は、それを読み上げた。
「……て、ことを水戸さんは言ってるけど」
“それは、本当の理由を言いたくはなかったのじゃ……まさか、この者を後継者にするわけにはいかんのでな”
「つまり、子供達まで元の世界に戻すには、後継者を作って、その力で異空トンネルを作らなきゃならないのね」
“そうなんじゃ。ゲームの神は、ただ、ゲームを楽しんでるわけではない。これから先、新しい画期的なゲームがどんどん生まれるであろう、そのクリエイター達に力を与えておるのだ。おかげで、私には手が出せない斬新なゲームがどんどん生まれてきておるではないか。もっともっとみんなが身震いするほどのゲームが、私には想像出来ないようなものが生まれてほしい。子供達もそんなゲームで遊びたくないかね?”
そう問われると、子供達は、ウンウンと頷いた。
「でも、素直に後継者になる者がいなければ……」
水戸さんが、ポンと手をたたいた。
「水戸さん、どうかした?」
水戸さんは携帯電話に、文字を打った。
《ゲームの神の候補に最適なのが、二人いる》
音子は、画面を見る。
「えっ、そんな人いる? だれ?」
《この神様、言ってることが全然違う。私のふざけた性格が空間に歪みを与えたとか、もう、なん百年も生きてるとか》
音子は、それを読み上げた。
「……て、ことを水戸さんは言ってるけど」
“それは、本当の理由を言いたくはなかったのじゃ……まさか、この者を後継者にするわけにはいかんのでな”
「つまり、子供達まで元の世界に戻すには、後継者を作って、その力で異空トンネルを作らなきゃならないのね」
“そうなんじゃ。ゲームの神は、ただ、ゲームを楽しんでるわけではない。これから先、新しい画期的なゲームがどんどん生まれるであろう、そのクリエイター達に力を与えておるのだ。おかげで、私には手が出せない斬新なゲームがどんどん生まれてきておるではないか。もっともっとみんなが身震いするほどのゲームが、私には想像出来ないようなものが生まれてほしい。子供達もそんなゲームで遊びたくないかね?”
そう問われると、子供達は、ウンウンと頷いた。
「でも、素直に後継者になる者がいなければ……」
水戸さんが、ポンと手をたたいた。
「水戸さん、どうかした?」
水戸さんは携帯電話に、文字を打った。
《ゲームの神の候補に最適なのが、二人いる》
音子は、画面を見る。
「えっ、そんな人いる? だれ?」