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『ま゜』

第9章 脱出

『ば*ん"だい゜な"む*こ゜(新しいゲームの神……)』

「新しいゲームの神が生まれたのね……て、ことは、このメカ水戸さんとはお別れね」

 新ゲームの神こと、メカゲームの神は、頭を下げた。

“今マデ、御世話ニナリマシタ。アナタノコトハ、忘レマセン。バギータイプモ、アリガトウ”

『お"ほ*お"ほ*お"ほ*お"ほ*ぉー!!』

「水戸さん……それ、泣いてるの?」

 水戸さんは、目から茶色い汁を流す。

「さぁ、そろそろ、ここから出るわよ。メカゲームの神、異空トンネルを頼むわよ」

“ワカリマシタ”

 メカゲームの神が念をこめると、目の前に、七色の穴が生まれた。

“ミナサン、コチラカラ入ッテ、アルイテ進ンデクダサイ”

 別れを惜しむことなく、水戸さんとメカ水戸さんが、先に入った。

「さあ、子供達、ここから帰るわよみんな、前のロボットとモンスターの後ろについていって」

 子供達は、手にチョコレートを持って次々に入っていった。

「そっか、メカは食べないもんね。じゃ、この水とベーコン貰っていくわよ。じゃあね」と両手いっぱいに抱え込んで、音子はトンネルに入っていった。

“オ元気デ……”


 メカゲームの神は、トンネルを閉じた。

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