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『ま゜』

第9章 脱出

“いまの男は、なんだったんじゃ?”

「水戸さんいわく、ここでゲームの神にしておけば、二度と表舞台に立つことはないと思ったそうです」

“この者、わりと冷酷なことをするな……鬼か悪魔か……”

「ゾンビです。てか、その冷酷なことをあなたもしようとしてたんだよ。わかってる?」

 音子に言われ、項垂れるゲームの神。

 水戸さんは、メカ水戸さん飛行機タイプに、ゲームの神になれるかと、聞いた。

『人サマノ、オ役ニタテルナラ』

「なるほど、ロボットなら大丈夫だね。ゲームの神さん、あなたはどう?」

“これなら、永久にこれからのテレビゲームを守ることが出来るだろうぞ。なんせ、この者がゲームのようなものだからな”

「決まりね。水戸さん、それでいいのね」

『ま"』 

 2代目ゲームの神が、決まった。

 念のため、試練の体感ゲームにチャレンジしたが、「ゼビウッス」「悪魔塔ドラキュラ」「ドンキーゴリラ」「オホーツクに消えてもた」「ラストファンタジー」「星のカビ」すべてパーフェクトだった。

“文句のつけようがない。私からもお願いする”

 これで、メカ水戸さん飛行機タイプのゲームの神が誕生した。

 だが……、

 ゲームの神は光に包まれ、やがて、野球のボールほどの球体となった。

 光の玉は、メカ水戸さん飛行機タイプの体内に吸い込まれていった。

“私ハ、げーむノ神” 

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