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『ま゜』

第2章 魔界街

(でも、たしかに私は、勤め先の山野家のお嬢様と、ゲームをしようとしてました。でも、それだけです。私から、どんな波長が漏れて、この世界に迷いこんだのでしょう?)

“まあ、待て待て。どう迷いこんだのかは、わしにも理解しがたい現象でもある。だが、ここから出る方法はある”

『り"あ*る'だ<っし`ゅつ^げーむ゜(えっ!! うそっ!!)』

“急に声を出すな!! ビックリするわい!!”

『む"ぃ(ごめんなさい)』

 水戸さんは、落ち込んだ……フリをした。

“まあ、良い。いいか、まず、ここはゲームの世界。ゲームというのは、先へ先へと進み、各ステージに用意された条件をクリアしていかなければならない。この世界にある、6つのゲームのうち、お主がゲームのキャラとなり、4つをクリアすれば出ることが出来る”

 6つのうち4つ……ゲームをしたことがない水戸さんにとって、それは1つでも厳しい。

“自信がなさそうだな。もちろん、各ゲームにいるプレイヤーキャラももちろん、一緒に進んでいくわけだが、お主の役目はいかにサポートするかだ。それにかかっておる”

『?』

 よくわからなかった。

“いや、つまりだ。お主が今いるここでいうと、さっきの鎧を着た男が、このゲームの主人公キャラでプレイヤーだ。お主はその男を手伝えばいいのじゃよ” 

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