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『ま゜』

第2章 魔界街

『ろ"ろ"ろ"ろ"』

“笑ってんじゃない! いい加減にしろ! 話が一向に進まんではないか!!”

(てか、お前誰?)

“急にため口か……まあ、私はこの世界の神じゃ”

(神なら助けろ)

“いやいや、なんなの? ガラッとキャラ変わるなぁ。お主、つい先程、誰かとゲームをしようとしたか?”

(人に物を訊ねるなら、姿を見せなさいよ)

“姿が見せられないんじゃ! お前、神社で生の神様見たことあるか!? てか、話を止めるなと言っておるだろ”

 水戸さんは、ポケットの中から小銭を出した。

“賽銭はいらんぞ!! 先に言わないと行動が早いからな……と、言うか、お主のそのふざけた性格の波長が、この世界のちょっとした歪みに触れたせいで、なんらかの力が働き、この世界に引っ張りこんでしまったということだ”

『し^ろ`う-と*が゜か<ん*が"え*る゜、あ'ん*い^な*せっ"て^い゜(えぇ~、そんなことありますかぁ?)』

“だから、喋るな! たまに、逆鱗に触れるようなことに聞こえるからな……とにかく、ここから出ないと行けないんじゃないのか?”

 水戸さんは、大きく頷いた。

 首の関節がはずれた。

“うん、あまり、激しいアクションはやめようか……なんか、ひやひやするから”

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