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『ま゜』

第3章 魔界街→パックサン

 だが、この裏技を使うには、ゲームのメーカーが違った。

 アーサーが1歩前に出た。

「水戸殿の得意なもので、攻めていけばいいと思います」

『……ま゜』

 得意なもの……水戸さんは考えながら、魔王の部屋に入った。

『!』

 キッチンを借りて、餃子と回鍋肉を作ろうと思った。



『……』

 水戸さんは、外に出た。

 アーサーとメカ水戸さんが、並んでこちらを見ている。

『こ*ろ"す^ぞ(得意なもの料理やし……』

『美味シク食ベテクレルトオモイマス』

『な"ん*で"や゜(てか、作ったとて攻撃力にはならないし、ただ、あいつにスタミナつけるだけじゃない)』

 と言いつつ、水戸さんは、ハッと気がついた。

(そうよ、メカ水戸さんは私の武器じゃない。一緒に入っても二人とカウントされない)

 水戸さんは、それをアーサーとメカ水戸さんに訴えた。

「おお、そうですよ! それだったら問題ではありません」

 いや、水戸さんは薄々は気付いていた。

 本当はみんなで行っても、問題はないのだ。

 主人公のプレイヤーキャラである、アーサーと手を組んでゲームを攻略すればいいのだ。

 だれも、一人でないといけないとは、言ってない。

『カチ……デハ、イキマショウ』

『ち*ょう"は^つ゜(カチって、それ、舌打ちしたよね)』 

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