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『ま゜』

第3章 魔界街→パックサン

 ついに、メカ水戸さんが魔王の前に立つ。

「水戸殿、気をつけてください。やつは火を吐きます」

『ま゜』

『オマカセクダサイ』

 メカ水戸さんは、変形し飛行型になった。

 相手が炎を吐く前に、体当たりをかましてダメージを与えようという作戦だ。

『く^っく*ぱ'っど゜(キッチンはあるかしら)』

『イヤ、回鍋肉ハ、攻撃力アリマセンカラ……』

 メカ水戸さんは飛んだ。

 そして、スピードを上げ、魔王の顔めがけてアタック。

 様子を見るが、ダメージを受けているようには見えない。

 ついに、魔王の炎攻撃がはじまった。

「いかん……さっきよりも強い」

 アーサーが、身構える。

 水戸さんは走って、魔王の足に噛み付くが、振り回されておしまいだった。

『れ*れ"れ*れ゜~(大きいし、噛めない)』

「うわぁぁぁーーっ!!」

 アーサーが炎の攻撃を受け、鎧を剥がされてしまった。

『ぼ*こ^す*か゜う^ぉーず゜(アーサーさん、大丈夫ですか?)』と首をプラプラと揺らしながら、水戸さんが近寄る。

 もう、後がない。

 このアーサーがやられれば、ゲームオーバーだ。

(ゲームの神様、コンティニューはありですか?)と水戸さんは、心の声で聞いた。

“チャンスは1ゲームのみ。コンティニューは認めん” 

『む"~(うそでしょ!?)』

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