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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

(忍者ざさ丸がしたい)

“いや、その選択は終わった!! てか、最後はそう簡単にはクリア出来んぞ。まず、ゲームを発表する前に、例のやつを選べ。さっきのアリオで選ばなかったから、2つ残っているぞ”

 クリア面数を減らせる。

 自分の5倍、力をアップさせる。

(次のゲームはドラゴンウェストね)

“なぜ、わかる?”

(一番上に書いてるし……)

“……うん、そうだね”

(で、どんなゲーム?)

 水戸さんは、知らなかった。

“あ、知らないのね。では、とりあえずどちらか選びなさい”

 クリア面を減らすか、力を増やすか……。

 面を減らすを選ぶ場合、早く終わらせることが出来るかもしれない。だが、ドラゴンウェストが、どういったゲームなのか、わからない。またどれだけ減らすのかもわからない。そうなれば、自分の力を5倍にするか……。

(私には、力が無い……)

 たとえ、5倍にしても、非力にはかわりない。

 自分は、人からゾンビと言われているが、本職は家政婦。攻撃力を持たない。

 今までだって、首が曲がったり、目をくり貫いたり、矢が刺さったり、どちらかと言えば、ダメージを受ける方だ。

“いやいや、あのパックサンで目を投げるは、相当な攻撃力があったぞ” 

(もう、それは使えませんから、クリア面を減らしてください)

 水戸さんは、面数を減らすことを選んだ。

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