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『ま゜』

第7章 ドラゴンウェスト

 だが、ゲームの神はこう言った。

“ならば、面数を減らす……をはぶこう。最後に残った、自分の持つ力を5倍にする方を与えよう”

(ありがとうございます……て、違う違う、なんで?)

“減らした方は、さっきのスーパーアリオでの選択としてのプラスルール、1ゲームにつき、1つ。だから、最後に残ったものを、最後のゲームに当ててやる”

(ズルい!! じゃ、最初からそう言ってくださいよ)

“どっちがズルいんじゃ! ほぼ無敵のロボットを連れてきて、これは武器だと言いはったり、自分の眼球ぶん投げてモンスターを消したり、ゲーム経験者を仲間に入れて強引に、事件を解決したり、挙げ句には無条件でアリオと姫を会わせやがって!”

(最後は違う!! 最後はプレイすらしてない)

“とにかく、最後はRPGだ。クリア条件は、主人公と協力してドラゴンキングを倒すこと”

 ぱぁーっと、景色がかわった。

 真っ青なバックのなか、「dragonwest」の文字が浮かぶ。

 ゲームがスタート。

 バックが黒くなり、あいうえおの字列が表示される。

“主人公の名前を入力しろ”

「みとなつ」

“いや、お主の名前じゃない。4文字しか入力できないから。ちなみに、かわいそうだから、ああああだけはやめてあげてくれ” 

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