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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

「あなた、いまのレベルは?」

「レベル88です。なぜか知りませんが、覚えるはずのない、イナズモンという呪文を覚えてます」

「じゅうぶん、勝てる。さっさと倒してクリアしましょ」

『ま゜』

 水戸さんも気合い充分だ。

 だが、気になることがあった。

 どうして、音子が、このドラウェの世界に来れたのか?

 水戸さんは携帯電話に文字を打つ。

《あの殺人事件からいなくなったけど、どうやって、ここまで来れたの?》

 音子は文字を読んだ。

「そうね、それを話さなきゃね。この世界は確かに、私達が住む場所とは違う。私はあれから、闇の中に入れられたの。だけど、そこが1つの室内だとわかった。私のキーホルダーに小型のライトがついていて、それで辺りを見回したら、扉があって、そこから入ると、大きなテレビがあったの。見たら、ドラウェのゲームが映されてて、そこにあなたがいるじゃない、ビックリして……」

 水戸さんは文字を打つ。

《テレビ!? じゃ、どうやって入って来れたの?》

「簡単、私が画面に手を置いたら、スマホみたいに画面がスクロールするの。そしたら、このフィールドのマップのあちこちが見られて、さらに、そこを手で押したら、この世界に入ってこれた」

 水戸さんは文字を打つ。

《なんで入れるの!? じゃあ、お姫様は?》

「なぜ入れたかはわからない。でも、モンスターは私を攻撃してこないし、武器は手に入れて、試しに攻撃したけど、まったく反撃がこないのよ」

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