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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

 音子の推測上の話は続く。

「つまり、私はこのドラウェでは、参加者とは認められてない。ゲームキャラという扱いではないのよ。だから、攻撃は出来ても攻撃を受けることはないのよ。それと……」

 音子は、水戸さんの耳に近寄る。

「くさっ!」

『む"ぃ(ごめんなさい)』

「あのね、私の耳が確かなら……あちらこちらで、子供の泣き声がするの」

『?』

「だから、まず、このゲームをクリアしないと、それ以上は、突き止められないと思って……」

『……れ"』

 子供の泣き声……水戸さんは、幽霊かとも思った。

 水戸さんは文字を打つ。

《怖いこと言わないで。私、オカルトは苦手なの》

「あんたが一番のオカルトだよ!」

 二人が話している間、わわわわは、一人モンスターと戦っていた。

 そして、ようやくドラゴンキングの城にたどり着いた。だが、城は、湖のど真ん中の島にある。

 渡れる場所は、どこにもない。

「船もないし……あそこまで、どうやって行くの?」と音子は首を傾げる。

 水戸さんも首を傾げようと思ったが、同じ過ちは繰り返さないとばかり、アイドルのグラビアポーズ程度に傾げた。

 わわわわは、二人の前に立ち、「お任せください」と、胸を張る。

「なにか、漁師の方に知り合いでもいるの?」

「違います。おそらく、これを使うのだと思うんです」

 そう言って取り出したのが、なにやらカラフルな液体の入った小瓶だった。

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