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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

『し*あ"わ^せ゜(うそ……わわわわさん、死んだ?)』

 ドラゴンキングと目が合う。

 水戸さんは、なんとなく、会釈する。

 ドラゴンキングは、見つけたぞと、尻尾を大きく振り回す。

 怖い……。

 水戸さんは、団子のようにしゃがみこむが、女一人の体は軽かった。

 強い衝撃が走り、弾き飛ばされる。

『@**^¥"$`¢"§*★゜ーーーっ!!!』

 擬音に近い悲鳴を上げ、壁にぶち当てられた。

 大きなダメージを受けたのか、グッタリする水戸さん。

 水戸さんは、動けない。

 トドメだと、ドラゴンキングは炎を吐いた。

 炎は、1つ目のゲーム、魔界街で受けたため、大丈夫と思われたが、熱さではなく圧がかかる。

 強い熱風が、水戸さんを噴き上げる。

 軽く宙に飛ばされた水戸さんは、背中から、ダメージを受けるバリアの上に落ちた。

『バリバリバリバリバリバリ』

 焼けるような電気が、体を走る。

 ついに、水戸さんは動かなくなった。

「あ……み……水戸さん……」

 わわわわは生きていた。

 だが、ステータスのウィンドウは、白字からオレンジ色に変わっている。

 そのわわわわの上に、ドラゴンキングの足が落ちる。

「ぐわぁーーっ!!」

 わわわわのウィンドウは、真っ赤になり、HPは0となった。

 だが、ドラゴンキングも、フラフラになっていた。

 病原菌が、全身にまわっているのだ。

 ドラゴンキングの勝ち、なのか?

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