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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

 なにしにきたんだと言われて、それに答えたとしても、通じないではないかと言いたくても、またそれが言えない。

 ドラゴンキングはわわわわに、襲いかかる。

「だから……お前もなんで俺ばかり狙うんだ!!」

 感染したドラゴンキングは、攻撃をしても自分にダメージを受ける。 
 それは、わわわわも同じだった。

 薬草を使うも、息切れは激しくなり、倦怠感が残る。

 なにもしていなくても、勝手に10ポイントずつHPが減ってくる。

 ドラゴンキングも様子がおかしい。色が少しずつ青くなり、舌を出してヨダレを垂らしている。

 自分に回復呪文を唱えようとするが、誤ってわわわわにかけてしまう。

 だが、勝負は一瞬で決まった。

 ドラゴンキングが勢いよく振った尻尾が、わわわわを直撃。

 痛恨の一撃が入った。

「うわぁぁぁーーーっ!!!」

 わわわわは飛ばされ、壁に激突、さらには、床のバリアの上に落ち、大きなダメージを受けた。

 打ち所が悪かったのか、脳震盪をおこしている。

 これが最後だと言わんばかりに、ドラゴンキングは巨大な炎を吐いた。

 荒れ狂う津波のように、流れ出る炎は滑るようにわわわわに向かっていった。

 わわわわは、悲鳴をあげることなく、その場で動かなくなった。

 ドラゴンキングは、次はきさまだと、狙いを水戸さんに合わせた。

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