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『ま゜』

第8章 ドラゴンキングとの戦い

「水戸さん……」

“おのれぇーー、よくも私のゲームを……” 

 音子は、ゲームの神の喉元を掴む。

「さあ、早く水戸さんをここに戻して……早く」

“わ、わ、わかった……だから、喉はやめろ……”

「あんた、神のくせに意外と弱いのね」

 ゲームの神は、キーボードを操作する。

“ダメじゃ、ビクともせん”

「ダメだじゃ、済まさない。あんた、神なんでしょ!!」

“神は神でも無力じゃ!!”

「だったら、あんた交信くらいはできるでしょ!! 水戸さんに声届けなさいよ」

“ここに、マイクがある。横のボタンを押しながら話すがよい”

「これね」

 台の下には、先に赤いスポンジをかぶせたコードレスマイクがあった。

 マイクの横には小さな四角いボタンがあり、それを押しながら、口を近付ける。

「水戸さん、聞こえる?」

 画面の中で、水戸さんは辺りをキョロキョロしている。

“あれ、声が変わったって思っておるようだ。お主の声とは気付いてないようだな”

「なんでわかるの?」

“あの世界に入った者の考えを、私はテレパシーで読むことが出来るんじゃ。あやつは、言葉がしゃべれんから、役にたったわ”

「都合のいい特技ね」

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