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たけるくんと一生さん

第3章 お風呂入りましょう

まともに見れなくて、うつむいてしまう。

「お、れ……」

「はい」

「一生さんのこと……大好きみたい」

「…………?!」

訂正しよう。相当好き、じゃなくて相当大好き、の間違いだ。びっくりしすぎて大きな目をさらに見開いて、ぽかんとしている間抜け顔がなんだか無性に愛おしい。
安心したのか、とたんに視界が暗くなっていく。
頭が重たい。

「たけるくん?!たけるくん大丈夫ですか……?」

倒れそうなところを一生に抱きしめて支えられた所で、視界も意識も完全に手放した。

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