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たけるくんと一生さん

第2章 こちょこちょ

「ねぇ、たけるくん」

「ん?」

「こちょこちょしていいですか?」

「いやいやいやオレがこちょこちょ苦手なの知ってるでしょ?」

「だからしたいんです。バンザイしてください」

「それもう嫌がらせだよ」

「じゃんけん勝ったらなんでも1つ言うこと聞いてくれるって言ったじゃないですか。さっきの約束は無効ですか?」

「えー?……わか、分かったよ……」

あまりに真っ直ぐな目で見つめられて、ついつい折れてしまう。
お決まりの、いつもの流れ。

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