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狸の詩~漢情~

第26章 書初

新しい年が来た。

書初めをしよう。

子供の頃は筆で字を書いた。

大きくなったら股間の筆でマスをかいた。
股間の筆も大きくなっている。

子供の頃は墨汁で希望を書いた。
黒いけど希望がキラキラと光っている。

大きくなったら白汁で不埒な欲望を書いた。
白いけどどす黒い欲望がドロドロしている。

ふと子供の頃にどんな字を書いたか思い出してみた。

女。女という字は女性が艶かしい格好をしたのを現しているからなるべく色っぽく書いた。

裸。そう女子の裸が見たかった。

乳。見たい、触りたい。吸いたい。

好きな女子の名前を次々と。
誰でもいいから恋人になってくれ~。

Wを書いてその下にYを書いてYの上にちょこっと一本線を書き足した。

本質は何も変わっていなかった。
希望じゃなくて欲望がギラギラしていた。
精通はまだでも、何も知らなくても求めているものは同じだった。

今年もよいかき初めができた。
初夢は正夢になるというから、かき初めのオカズはヤリたい女子で。 

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