愛し方
第10章 壊感(カイカン)
『さっきの電話誰?』
「会社の先輩だよ。」
『ふーん?履歴見せて』
「なんで?」
『確認するだけだよ。笑 逆になんですぐ見せてくんないの?』
「いや…」
『ん?いいから見せて』
携帯を差し出すとすぐに奪い取るようにして携帯を見る
『佐々木っていうんだね、先輩。』
「うん、、? なんで?」
『別に?』
「コンビニ行くから…携帯返して」
『ん。コンビニは俺もついてくよ』
「いいよ、ちょっとコーヒー買いたいだけだから。」
『俺もコーヒー飲みたいもん、いいじゃん一緒に行こうよ!』
「うん、じゃあ一緒に行く。」
携帯を見られるのはあまり好んでいない私は少しストレスを感じて1人になりたくてコンビニに行こうとした
けど彼もついてくるようで結局1人にはなれず
「はぁ、寒いね」
『な。寒いと余計コーヒー飲みたくなるんだよなぁ』
「わかるわかる。笑 営業で外回りしてると寄り道して買っちゃうもん…笑」
『俺も全く同じことしてる。笑 』
携帯を見ている時の彼とは打って変わって普通の優しい彼に戻った