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触って、七瀬。ー青い冬ー

第21章 湖上の雫


目が合っていると考えると
腹の奥がきゅうと喜んで締めつけた

締め付けると奥の良いところに先が当たって
気持ちが良くて、奥に当たるのが良くて
腰が勝手に揺れて男のそれをしごいた

「あ、そう…その動き、最高にえろい」

男も僕の腰に合わせて奥にぐちゅりと当てた

「い、いいっ、…ぃ、ぐ、うぅっ」

紘の目を見ていたくて、目を離さなかった

「ああ、…ああ…!」

お腹の中に溢れ出す

花火が上がって体が弾けた
長い射精感が疲れた体をさらに痺れさせた
気を失う少し手前で目が合った

「全然成長してないね」

怒られていると思ったのに
言葉とは反対に紘は笑っていた

……


「…来ない」

あれからというもの
彼女は現れない

「おい伊織先輩働けください、ご指名です」

「…おー」

立ち上がるが、頭の中はあの子で一杯だ
マスクをしていたし多分あれは地毛じゃない
声も聞かれたくないようで
あんなにいろいろ隠されていたのに
俺はどこを見てこんなに夢中になってるんだ

「あのー先輩、大丈夫すか?」

「大丈夫、悪い」

先輩と言われるが歳は彼が上だ
でも年齢をごまかしているので訂正はできない


テーブルにかけ、女の子の隣に座った

「あっ、やばいすごく、かっこいいですね」

「…よく言われる」

…あ?今俺なんか言った

「で、ですよね!」

まあいいか、この際仕事は放棄だ

「…顔だけじゃ、多分駄目なんだよな?
俺はどこを直せばいい?」

「へっ?え、えーと、私は顔だけで全然十分すぎるっていうか、あの」

「そんなはずないんだよ。ちゃんと考えて?」

まるで部下をしかる上司のようだ

「はっ、はひ…」

うーん、顔だけで十分なんて言わないだろうな
そして言わないだけじゃなく本当に思ってないんだろう

「酒飲んでてあんま覚えてないんだよな…
多分俺なんかやらかしたんだよ
っあー、だから酒は飲まないって決めてたのに」

「な、何かあったんですか?」

「一応初回だからさ大目に見て欲しいんだけど
俺、同じく初回の子とちょっと外遊びしてわけ。
なんでかって俺と酒が飲みたいって言うからさ
でも店内では飲まないって決めてたし
飲むと香田が、ってあいつね
うるさいからさ
で、外に連れ出したの、交換条件っての?
そんで俺も久しぶりに飲むからペース配分間違って

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